01見てすぐわかる製油所の流れ

原油の受入

私達の生活を支えるエネルギー。電力やガソリンなど、その源となる原油は、ほとんどを我国では輸入に頼っていることをご存じですか。 富士石油では、ガソリン、灯油、軽油などの石油製品を直接輸入することもありますが、エネルギーの元となる原油を、中東を中心とした世界各国から輸入し、独自の技術と設備により様々な製品へと精製しています。 それではここで、製油所の業務フローについて、簡単に見て行きましょう。

シーバース、専用桟橋からパイプラインで

東京湾の沖合7km付近。近隣石油会社3社と共同で建設された、30万トン級大型タンカーが2隻同時に着桟が可能な「京葉シーバース」が現れます。原油タンカーによって運ばれ輸入された原油は、ここから海底パイプラインで直接製油所に送られます。 また、富士石油袖ケ浦製油所には最大12万トン級のタンカーが直接着桟可能な専用桟橋も設けられており、ここからも原油を受け入れることができます。

京葉シーバース
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京葉シーバース
専用桟橋
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専用桟橋

貯蔵と貯蔵能力

輸入された原油は、まず原油タンクに搬入・貯蔵され、精製を待ちます。 富士石油では、原油タンクをはじめとしてわが国トップレベルの設備を備え、最高水準の貯油能力を誇っています。

貯油能力

製油所

設備

基数

容量(KL)

袖ケ浦製油所

原油タンク

15

1,146,200

*スロップタンク

1

3,200

製品・半製品タンク

119

1,382,080

LPGタンク

16

21,500

自家燃料油タンク

3

7,390

小計

154

2,560,370

中袖基地

原油タンク

12

728,600

*スロップタンク

1

850

小計

13

729,450

合計

167

3,289,820

(注*)スロップタンク=油汚水用貯留タンク

精製・生産、そして貯蔵、出荷へ

原油は、蒸留装置、分解装置、脱硫装置など様々な精製工程を経て、日常生活に必要な石油製品に生まれ変わり、一旦油種ごとに製品タンクに貯蔵され、出荷を待ちます。 また、緊急時に備え、70日分の原油や石油製品の備蓄が義務づけられています。

袖ケ浦製油所で生産される主な製品

製品

主な用途

LPG

業務用プロパンガス、タクシーの燃料

ガソリン

自動車の燃料

石油化学用ナフサ

石油化学製品の原料

ベンゼン

合成樹脂の原料

キシレン

合成樹脂の原料

灯油

家庭用暖房器具の燃料

ジェット燃料油

ジェット旅客機の燃料

軽油

バスやトラックの燃料

A重油

ビル暖房用燃料、小型船舶の燃料

C重油

火力発電所の燃料、大型船舶の燃料

アスファルトピッチ

製鉄用コークスの原料、ボイラーの燃料

さまざまな出荷ルート

精製・生産された石油製品等は、タンカー、貨車、タンクローリー、パイプラインを輸送手段として、全国各地の製品ユーザーに、また、海外向けにも出荷(輸出)されています。

海上出荷
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海上出荷
貨車出荷
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貨車出荷
ローリー出荷
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ローリー出荷
パイプライン出荷
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パイプライン出荷