株主・投資家の皆さまには平素より格別のご支援を賜り厚く御礼申し上げます。

 

事業環境・業績

2016年度の業績につきましては、当期はOPEC・非OPEC産油国が協調減産に至ったことなどから概ね原油価格が上昇傾向で推移し、在庫影響が利益押し上げ要因となったことに加え、石油製品市況の改善や、アスファルトピッチの採算改善などもあり、黒字転換を果たすことができました。当社株主に帰属する当期純利益で前期比249億円改善となる155億円を計上し、また、在庫による影響を除いた営業利益相当額、経常利益相当額についても、前期比大幅に改善しております。

 

当期業績の背景には上記の要因だけでなく、袖ケ浦製油所における自家発電設備の新設などによるコスト削減や、日々の安全・安定操業により高稼働を維持できたことも挙げられます。当社の事業基盤である袖ケ浦製油所の競争力強化に取り組み、持続可能な成長を図ってまいります。

今後の事業展開

当社は2017年5月に策定した第2次中期事業計画において、一層の国際競争力の強化を掲げました。

国内の石油製品需要は、人口減少や乗用車の燃費改善などにより継続的に減少すると見込まれる一方で、アジア新興国においては、堅調な経済成長に伴う石油製品需要の拡大が継続しております。当社はこのような経営環境を踏まえ、以下の4つの経営課題に取り組んでまいります。
 

(1)稼働信頼性の維持・強化

(2)高付加価値化・コスト競争力強化

(3)輸出対応力強化

(4)新規事業の検討

 

本中期事業計画を通して、一層厳しさを増す事業環境においても安定的な収益拡大を実現し、財務体質の改善・強化、株主還元の拡充、さらなる競争力強化に向けた追加設備投資の実施等による企業価値の向上につなげてまいります。

株主還元

当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題のひとつとして考えており、中・長期的な事業発展のための内部留保の充実に留意しつつ、業績ならびに資金バランス等を勘案のうえ安定的な配当の継続に努めることをグループ経営方針にも掲げています。

2016年度の配当に関しましては、当期の業績を鑑み、1株につき8円とさせていただきました。なお、2017年度の配当につきましては、1株につき6円を予定しております。

株主・投資家のみなさまにおかれましては、引き続き当社事業へのご理解と、今後の事業発展に向けた長期的なご支援、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

2017年7月
富士石油株式会社

代表取締役社長