事業環境・業績

小規模定期修理の影響に加え、在庫影響の悪化により前期比大幅減益に

2019年度の業績につきましては親会社株主に帰属する当期純損失で前期比319億円減益となる290億円となりました。主な要因として、20195月から6月にかけて実施した小規模定期修理の影響による販売数量の減少に加え、当期第4四半期中の石油製品市況の急激な下落により販売マージンが悪化したこと、並びに、3月の原油価格暴落に伴い在庫影響による203億円もの多額の原価の押し上げ要因が発生したことが挙げられます

企業理念に基づく事業活動への取り組み

当社は、「エネルギーの安定供給」、「安全の確保と地球環境の保全」、「ステークホルダーとの共存共栄」、「活力に満ちた働きがいのある職場」を企業理念と定め、事業を通じて社会に貢献しながら持続的な成長を目指す企業であるべきとの信念のもとに、環境負荷の低減活動と地域社会への貢献活動、さらには企業統治向上のための体制見直しに日頃より取り組んでおります

 

〇安全の確保とエネルギーの安定供給

袖ケ浦製油所では、所員全員による安全点検(パワープレイ総点検)などの各種活動を継続的に実施し、安全の確保に努めるとともに、IoT等最新技術の導入・活用にも積極的に取り組んでおります。

また、地震等の自然災害への備えにつきましては、入出荷設備等の耐震対策等のハード面、及び、巨大地震等に対する事業継続計画(BCP)等に基づく訓練等のソフト面の対策を継続して実施しております。

新型コロナウイルスの対応につきましては、従業員の健康を守るとともに、エネルギーの安定供給を堅持するため、代表取締役社長を本部長とする対策本部の指揮のもと、感染予防・感染拡大防止のための各種対策を実施しております。

 

〇地球環境の保全

高効率なボイラー・タービン発電設備の設置など積極的な省エネルギー対策や省エネルギー活動を継続しております。また、水資源節約、大気・水質汚濁防止のための対応など様々な環境負荷の低減にも取り組んでおります。さらに、産業廃棄物の減量化・再資源化に取り組み、産業廃棄物最終処分率は、2012年度より0%を継続しております。

 

地域との共生

当社は、製油所の立地する袖ケ浦市との関係において、各種ボランティア活動・寄付等を通じ、積極的にコミュニケーションを深めております。また20203月には、災害時の消防車両等への燃料供給体制の確保のため、同市と「災害時における消防車両等への燃料供給に関する協定」を締結しました。

 

〇働きがいのある職場実現に向けて

多様な人財が最大限能力を発揮できるよう、役割重視の等級制度導入や評価制度見直しなどの人事制度改革を実施するとともに、従業員のワーク・ライフ・バランスの更なる充実に向けて諸制度を拡充しました。また、当社の期待する人財を定義したうえで「人財育成方針」を新たに策定し、これに基づき教育・研修体系の再構築等を実施しました。

 

〇ガバナンス体制

ガバナンス体制の強化を目的に、取締役会の任意の諮問機関として20196月に指名報酬諮問委員会を新設するとともに、当社業績に連動した役員報酬制度を新たに導入しました。取締役の指名・報酬に関する議案の原案等については、指名報酬諮問委員会における審議を経た後、複数の社外役員が出席する取締役会の決議により決定します。

株主還元

当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題のひとつとして考えており、中・長期的な事業発展のための内部留保の充実に留意しつつ、業績ならびに資金バランス等を勘案のうえ安定的な配当の継続に努めることをグループ経営方針にも掲げております

しかしながら2019年度の期末配当につきましては、当期業績等に鑑み、誠に遺憾ではありますが無配とさせていただきます。また、次期の配当につきましては、現段階では未定とさせていただきます。

 

株主・投資家のみなさまにおかれましては、引き続き当社事業へのご理解と、今後の事業発展に向けた長期的なご支援、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

2020年6月
富士石油株式会社

代表取締役社長