事業概要

わが国は原油のほとんどを輸入に頼っています。
当社の袖ケ浦製油所では、中東を中心とした世界各国から原油を輸入し、安全・環境・品質の確保に努めつつ、さまざまな石油製品を生産し、国内外へ供給しています。
袖ケ浦製油所は12万トン級のタンカーが直接着桟できる、わが国の製油所としては最大級の専用桟橋を備えており、当社生産能力の約4割にあたる年間300万キロリットルの製品輸出が可能です。

原油の受入

30万トン級の大型タンカーで輸入した原油は京葉地区4製油所で共同使用している京葉シーバースから受け入れます。また、12万トン級以下のタンカーで原油を輸入したり、ガソリン、灯油、軽油などの石油製品を輸入することもありますが、その際には富士石油専用桟橋から受け入れます。

専用桟橋
拡大
専用桟橋
最大12万トン級のタンカーが直接着桟可能です。
京葉シーバース
拡大
京葉シーバース
袖ケ浦製油所の沖合7kmの海上に30万トン級の
タンカーが2隻同時に着桟可能です。
製油所との間は海底パイプラインで結ばれています。

原油の貯蔵

原油タンクは袖ケ浦製油所に15基、中袖基地に12基あり、輸入された原油が搬入・貯蔵されます。
なお、緊急時に備え70日分の原油や石油製品の備蓄が義務づけられています。

袖ケ浦製油所原油タンク
拡大
袖ケ浦製油所原油タンク
中袖基地原油タンク
拡大
中袖基地原油タンク

精製・生産

袖ケ浦製油所では最新の技術を取り入れた装置を備え、製品需要の変化に柔軟に対応できる生産システムを構築しています。
石油製品の需要は世界的にみても、ガソリン、灯油、軽油等の白油にシフトしており、長期的な視点からみても、白油の需要増加傾向は変わらないと予想されます。
袖ケ浦製油所では、独自の減圧残油熱分解装置(ユリカ装置)をはじめとする最新技術を取り入れた装置により、わが国の製油所の中では最も重質な原油を処理し、付加価値の高い白油などを生産しています。
石油精製プラントは最新鋭の統合生産制御システムにより、運転・管理され、各種製品は効率的に生産されています。

減圧残油熱分解装置
(ユリカ装置)
拡大
減圧残油熱分解装置
(ユリカ装置)
統合計器室
拡大
統合計器室

製品の貯蔵

袖ケ浦製油所には、大小さまざまな貯蔵タンクが約140基あり、ガソリン、灯油、LPガスなど生産された石油製品の種類ごと別々に貯蔵されます。

貯蔵タンク
拡大
貯蔵タンク

製品の出荷

精製された石油製品などはタンカー、貨車、タンクローリー、パイプラインなどで全国各地に、また、海外向けにも出荷されています。

海上出荷
拡大
海上出荷
貨車出荷
拡大
貨車出荷
ローリー出荷
拡大
ローリー出荷
パイプライン出荷
拡大
パイプライン出荷