
日頃より当社グループの活動にご支援、ご愛顧を賜りありがとうございます。
当社の使命は、ガソリン・灯油・軽油等の多様な石油製品を柔軟に生産し、エネルギーの安定供給に貢献することにより、人々のくらしを支える社会インフラの一端を担っていくことです。
その使命を実現すべく、当社は日々の安全・安定操業を継続し、かつ、地球環境にも配慮した事業活動を行うことで、社会との調和を図り、広く受け入れられる企業を目指しております。
また、同時に、それを担う一人ひとりの従業員が存分に力を発揮できる職場環境の維持に一層努めてまいります。
当社を取り巻く事業環境は、世界各地における地政学リスクの高まりや政治情勢の不安定化等により目まぐるしく変化しています。また、国内では少子高齢化やハイブリッド車の普及等による石油製品需要の減少、さらには2050年カーボンニュートラル社会への対応と厳しさを増しております。
こうしたなか、当社が2021年5月に策定した第三次中期事業計画は、2024年度をもって終了となりました。第三次中期事業計画では、「石油精製事業の更なる基盤強化」、「脱炭素社会に向けた取組強化」を基本方針として掲げ、袖ケ浦製油所の競争力強化や省エネルギー投資の推進、新規事業の検討など、企業価値向上に資する取組を推進してまいりました。次期の中期事業計画については、当社の収益性や今後の戦略に大きくかかわる要素について、その影響・進展等を見極めつつ、早期に公表できるよう策定を進めてまいります。
また、2024年4月に出光興産株式会社と当社の間で資本業務提携に関する合意書を締結しており、さまざまな協業の可能性を検討しております。本資本業務提携を通じて、石油精製事業の競争力強化とカーボンニュートラル社会の実現に向けて、引き続き尽力してまいります。
当社は以下に掲げる企業理念のもと、国内トップクラスの競争力を持つ袖ケ浦製油所の安全・安定操業に努め、その競争力に一段と磨きをかけ、当社グループの企業価値向上と、持続的な発展を目指してまいります。
企業理念
- エネルギーの安定供給
- 安全の確保と地球環境の保全
- ステークホルダーとの共存共栄
- 活力に満ちた働きがいのある職場
皆様には、引き続きご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2025年6月
富士石油株式会社
代表取締役社長 社長執行役員 山本 重人