30万トン級の大型タンカーで輸入した原油は京葉地区4製油所で共同使用している京葉シーバースから受け入れます。また、12万トン級以下のタンカーで原油を輸入したり、ガソリン、灯油、軽油などの石油製品を輸入することもありますが、その際には富士石油専用桟橋から受け入れます。
原油タンクは袖ケ浦製油所に15基、中袖基地に12基あり、輸入された原油が搬入・貯蔵されます。
なお、緊急時に備え70日分の原油や石油製品の備蓄が義務づけられています。
袖ケ浦製油所では最新の技術を取り入れた装置を備え、製品需要の変化に柔軟に対応できる生産システムを構築しています。
石油製品の需要は世界的にみても、ガソリン、灯油、軽油等の白油にシフトしており、長期的な視点からみても、白油の需要増加傾向は変わらないと予想されます。
袖ケ浦製油所では、独自の減圧残油熱分解装置(ユリカ装置)をはじめとする最新技術を取り入れた装置により、わが国の製油所の中では最も重質な原油を処理し、付加価値の高い白油などを生産しています。
石油精製プラントは最新鋭の統合生産制御システムにより、運転・管理され、各種製品は効率的に生産されています。
袖ケ浦製油所には、大小さまざまな貯蔵タンクが約140基あり、ガソリン、灯油、LPガスなど生産された石油製品の種類ごと別々に貯蔵されます。
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