当社は、2021年5月に策定した「第三次中期事業計画」において、2050年カーボンニュートラル社会の実現に貢献すべく、以下の環境目標を定めました。
①製油所における省エネルギー量 15,000kL-coe/年(目標年度:2025年度)の達成。
②中期においては、2030年度に自社事業で排出する年間CO₂排出量を2014年度と比較して20%以上削減することを目指す。
③長期においては、各要素技術のイノベーションの進展による技術確立と経済性の両立を前提としたうえで、2050年度には自社事業で排出するCO₂をネットゼロとすることを目指すとともに、供給するエネルギーの低炭素化等を図ることにより、社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献する。
以上の同計画に定めた目標に加え、同計画策定後の当社事業の進捗や、GXリーグの本格稼働をはじめとする事業環境の変化等を踏まえ、CO₂排出削減に向けた長期的な取組みの方向性を定めるとともに、その着実な実行を図るべく、新たに「カーボンニュートラル実現に向けたトランジション戦略」を策定いたしました。
基準年度(2014年度)を含めた3か年(2014年度・2015年度・2016年度)平均値と比べて、2025年度・2030年度・2050年度における自社事業に伴うCO₂排出量目標(Scope1+2)を以下のとおり定めます。
※1 現時点でのロードマップであり、今後の取組みの進捗や、政策・技術開発・市場の動向等に応じて随時アップデート予定
※2 2014~2016年度の3か年平均CO₂排出量(実績)を基準排出量(170万t-CO₂)として採用
※3 従来の石油由来の原料とともにバイオマス、廃プラ由来の原料を処理する技術
カーボンニュートラル実現に向けた取組みは、全社横断的でテーマが多岐にわたることから、全常勤役員で構成される専門の委員会(カーボンニュートラル推進委員会)を新設します。同委員会にて戦略立案・推進を行う体制とし、加えて、戦略の進捗状況についても定期的に同委員会にて管理し、その状況を取締役会へ報告することで戦略の実効性の向上を図ります。